ACR-Iカード(外国人登録証)の取得義務について

こんにちは、インターン生の松本です。今回は、本年度に入って移民局によって変更されたACR-Iカードについてです。「そもそも、そのカードって？」という方にも分かりやすくご説明しますので是非ご覧下さい。

ACR-Iカード(外国人登録証)の取得義務について

ACR-Iカードとは？

このカードの正式名は[Alien Certificate of Registration Identity Card]と言い、フィリピン政府(移民局)が外国人のフィリピン居住者を把握するために、60日以上国内に滞在する外国人に発行を義務付けているものです。

手続きには3000-4000ペソの費用がかかりますが、発行方法としては観光VISAと同じく、移民局に出向いて書類にサインするだけで取得することが可能です。このカードにはICチップが埋め込まれているので、カード保有者の会社/学校情報などが登録されます。(サイズはクレジットカードと同じ大きさで、本体に国籍/生年月日/所有VISA/居住地/身長体重などが記載されます。)

発行の方法

カード発行は移民局にて申請・取得が可能です。移民局に行くと申請用紙があるため、そのフォームを記入し提出すれば職員が受理してくれます。申請自体は1時間ほどで完了し、5営業日ほどでカードも発行されます。

[必要なもの]
① 2☓2インチの証明写真(背景白)
② 申請費用(3000-5000ペソ)
③ パスポート

発行しなかった場合

このカードは日常生活の中で提示を求められることは滅多にありません。しかし、出国時の空港でこのカードを変換する義務が生じます。その場合にACR-Iカードを保持していないと罰金を課せられる場合があります。

2015年カード仕様変更

2015年7月に移民局は新しいACR-Iカードの使用を開始しました。これまでLight yellow(ライトイエロー)1色でしたが、VISAの種類が一目で分かるように10種類(色)のカードが設けられました。更に、カードがハッキングされることを防ぐセキュリティーも強化されたようです。

Light yellow　　　　　　- Permanent Resident
Bronze 　　　　　　　　 – Native Born
Dark purple　　　　　　　- Special Non-Immigrant
Blue　　　　　　　　　　- Probationary Resident
Light purple　　　　　　- Probationary Resident
Red　　　　　　　　　　　- Voluntary Registrant
White　　　　　　　　　　- Tourist
Aqua Blue　　　　　　　- Student
Gray 　　　　　　　　　　- Treaty Trader
Green　　　　　　　　　　- Gratis

PRAカードとの違い

ACR-Iと並び、フィリピン永住権取得をお考えの方に耳馴染みがあるのが、PRAカード[Philippine Retirement Authority Card]です。これは、フィリピン退職庁が発行する「外国人登録証」のことを指します。

退職庁が発行するビザ「リタイアメントビザ」を取得される方は、ACR−Iカードを取得する必要はありません。反対に、クオータビザを取得される方はPRAカードを取得する必要はありませんので混同なさらないようお気をつけ下さい。

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