フィリピンの食とビジネスに新しい可能性
2017年10月25日 フィリピン永住権ニュースこんにちは、リモンズ株式会社の麻生です。
突然ですが、あなたはフィリピンにどのようなイメージを持っていますか?
南国の島、マンゴー、バナナ、カジノ、陽気な国民性…などなど
その中にはやはり貧困のイメージもあるかと思います。
フィリピンの貧困問題
近年のGDP実質成長率は他の東南アジア諸国と比較すると高い水準を保っているフィリピンではありますが、貧困問題が今尚あることも事実です。
上記はCredit Suisse’s Global Wealth Databook 2016 より弊社で独自に作成したグラフです。
データブックによれば2016年のフィリピン人平均純資産は$9,878(1,106,336円)であり、2000年当時の$2,768(310,016円)からは約3.6倍となりました。
しかし、アジア太平洋諸国の平均($46,325 = 5,188,400円)の21.3%にすぎず、世界平均の($52,819 = 5,915,728円)と比べると、たったの18.7%です。
※1ドル=112円換算(2017年10月現在)
確かに経済的に豊かになってきているフィリピンではありますが、世界的に見ればまだまだ成長過程というのが現実で、更には経済格差によって一食のごはんすら食べることが難しい人たちもいるのです。
新たな風
しかし最近、この食糧・貧困問題に新しい風が吹き始めています。
それがDel Rosario氏により進められている
”Barangay Aquaponicsプロジェクト”です。
これは、”Aquaponics ; 土壌がない環境で誰でも植物を育てることができる科学”と水産養殖・水耕技術を組み合わせて農業をもっと発展させていこうというプロジェクトです。しかもこれ、費用も手間もスペースもかからないという画期的なプロジェクトなのです!
どんなシステム?
では、一体どのようなシステムなのでしょうか?
➀ティラピアやエビなどの魚のタンクを植物栽培ベッドと併設します。
②魚から排出された不要物は硝化バクテリアにより植物の餌になる
➂植物が育ち水をろ過して魚の水槽に綺麗な水を戻す
→➀に戻り再循環
図にするとこんな感じです。
システムのメリット
このシステム自体のメンテナンスは非常に簡単です。最初のセットアップだけすれば手間はほとんどかかりません。
また、設置後数か月で収穫できることもこのシステムのすごいところです。
1平方メートルの空間で、ティラピアやエビ100匹を育てることができ、その上の栽培ベッドには、レタスやハーブなどの高価な植物50個を植えることができます。更にこのアクアポニクスシステムを開始するのに必要な資金は、たった15,000ペソ(33,000円)なのです。※1ペソあたり2.2円(2017年10月現在)
今後の展望
国連も世界の飢餓を終わらせるのにこのBarangay Aquaponicsが重要な役割を果たすと言っています。
しかし、15,000ペソというのは現地の人にとって未だ決して安い額ではありません。
そこで開発者のDel Rosario氏は、企業の社会的責任プログラムの一環として、いくつかの企業とパートナーシップを築いていく方針で、来年には東南アジアおよびアジア太平洋市場向けに、自動アクアポニクスシステムを創っていく予定です。
彼は、ただの食糧確保ではなく、システムそのものを人々に与えることで、育てた農作物を売ったりレストランを開くなど、企業家として自活していけるソーシャルビジネスにつなげることを目指しています。
このシステムによってフィリピンの食糧問題の解決に近づくことはもちろん、
新しいビジネスの匂いを感じた筆者であります。
もちろんまだまだフィリピンが抱える問題はありますが、それだけビジネスのチャンスが眠っているということかもしれません。
今後もフィリピンの可能性をどんどんアップしていきたいと思います!
大きな声では言えない真相を動画にまとめました。
動画で公開する内容の一部が・・・・
- 何故、世界一の永住権?
年間50名の枠、毎年いつ頃埋まる? - 日本と異なる新興国特有の特徴?
- 問題山積み日本と今後も良好に
付き合う次世代の生き方? - 実際の手続きは込み入る事情?
- 詐欺はどこに依頼?
- 先進諸外国で永住権取得、必要所持金は?
- 現地に住むからこそ分かる
フィリピン5つの魅力とは?
クオータビザにご興味ある場合に限り「真相を知れる動画を見る」をクリックし、
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