【6月】東南アジア フィリピン各地のお祭りをご紹介
2018年5月30日 フィリピン生活の実態公開こんにちは。リモンズの末次です。早いもので、今年も半年が経とうとしています。こちらフィリピンは段々と暑さも増してきており、6月になれば、雨季に入っていきます。
5月も終わり、雨季が迫って来ていますが、フィリピンは、まだ、雨はほとんど降っておりません。ですが、フィリピンの天候は予想がしづらく、先ほどまで晴れていたのに、突然雨が降ってきた、という経験も良くありますので、油断は大敵です。ただ、スコールの様な、大雨は遠慮したいのですが、長い間晴れの日が続いたためか、少し雨が恋しくなっているのも正直なところです。適度な雨量なら歓迎したいといったところでしょうか。自分の身勝手さに苦笑いをしてしまいます。。
さて、今回は、間近に迫ってきた6月に催される、フィリピンのお祭りやイベントについて、ご紹介させて頂きたいと思います。
ナリヤガン祭り(Naliyagan Festival)
6/12〜17にて、ミンダナオ島(Mindanao)の北東部に位置するプロスペリダド(Prosperidad)にてナリヤガン祭りが行われます。ナリヤガン祭りは、比較的新しいお祭りで、先祖の文化と発展への感謝を示す目的で、1993年に始まりました。ナリヤガン祭りの期間中は、各民族間でのダンスバトルや美人コンテストが開催され非常に賑やかです。フィリピンでは、美人コンテストが色々なところで開催されている様で、お祭りの他に、ショッピングモールなどでも美人コンテストを見かけることができます。日本で、ショッピングモールで美人コンテストが開かれるというのは、あまり馴染みがないのですが、フィリピンの様に身近に女性が自己を表現できる場があるのというのも素敵ですね。
ナリヤガン祭りでは、アグリリンピックスというユニークな競技があり、子豚捕まえ競争やマッドフィッシュリレーという、プレート上に生きた魚を入れて運ぶレースなどの、見ていて楽しい催し物があります。夜間には、レゲエやロック・コンサートで会場は盛り上がり、夜空は毎晩打ち上げられる花火によって彩られ、昼夜を通して盛り上がれるイベントが満載です。
ピンヤサン祭り(Pinyasan Festival )
6/15〜23に、ルソン島(Luzon)のマカティ(Makati)から南東約340㎞に位置するダエト(Daet)にて、ピンヤサン祭りが開催されます。ダエトの名産品であるフォルモサという品種のパイナップルをアピールするために、1993年に始まったお祭りです。下記の写真のようなパイナップルを模した衣装は大変色鮮やかで綺麗ですね。フィリピンでは、パイナップルは非常に身近な食べ物で、街の至る所にパイナップルを売る行商の方を見かけます。氷の台の上でよく冷やされた水々しいパイナップルは4分の1にカットされたもので、20ペソで購入することができ、フィリピンの暑さに疲れた体には、うってつけの食べ物です。
ダエト産の甘いパイナップルを頬張りながら、ピンヤサン祭りで行われるストリートダンスや色彩豊かたパレードなどのイベントを楽しんでみては如何ですか。
マッドパック祭り(Mudpack Festival)
6/15〜17にネグロス島(Negros)のムンブカルリゾート(Mambukal Resort)で民族舞踊や音楽を用いた芸術的祭典マッドパック祭りが催されます。「人間と自然の調和」がテーマのこのお祭りは、自然と共に生活をしていた先祖への敬意を示し、環境保護への意識を高めることが目的です。ダンサー達は色とりどりの粘土や泥で化粧を施し、現地特有のダンスを披露します。日本でも、田植えの直前に「泥りんピック」といった、土と触れ合いながら、稲作の豊作を祝うお祭りがあります。どの国でも自然に親しみ、大地の尊さをを憂う気持ちは、同じなのですね。参加者は自然との繋がりを楽しみながら再確認できます。大地への尊さを再認識できる貴重な機会をぜひ体験してはいかがでしょうか。
さらに、フィリピンのローカル文化を堪能したい方は、現地にてキャンプを張る事も可能ですので、ぜひお試しください。
レチョン・パレード (Parada ng Lechon)
レチョンというのは、下味を付けた豚一頭の丸焼きのことで、フィリピンの伝統料理です。地元の方で、特にセブ島の方は、お祝いの時に豚を一頭丸々焼いたレチョンを食べるそうで、価格は8000ペソ程(16,000円)です。レチョンを購入する前にデポジット(保証金)を支払うそうです。
日本では、食べ物を購入する前にデポジットを支払うということは、馴染みがないですね。確かに、お店としては、豚一匹を焼いた後に、購入をキャンセルされたら、大損害です。また、地元のレストランでは、1人前に取り分けられたレチョンを100ペソ(200円)程で食べることもできます。
レチョン・パレードは、6/24にフィリピンの首都マニラの南西に位置するカビデ(Cavite)やバタンガス(Batangas)など、フィリピン各地で催されるお祭りです。キリストの守護聖人への感謝と崇拝を示したもので、各自治体は腕を競って自慢のレチョン料理を準備します。
また、ここにレチョン・パレードの面白みがあり、各々の豚の丸焼きに踊り子の衣装を着せたり、サングラスをかけたりして、町中をパレードします。日本では、中々味わうことができないユニークなお祭りにご参加下さい。
ピアット・サンバリ祭り(Piat Sambali Festival)
6/23〜7/2にかけて、首都マニラの位置するルソン島の東北部に位置するカガヤン州(Cagayan)のピアット(Piat)にある聖母教会でピアット・サンバリ祭りが開催されます。ピアット・サンバリ祭りは、ピアットに祀られている聖母マリアへの祝福するためのお祭りです。キリスト教徒の多いフィリピンでは、多くの方が、週末は協会でお祈りを行います。一般的には、1時間程度、お祈りに時間を費やすそうです。日本では、宗教は身近な様で、身近ではないですね。
私は、仏教徒ですが、日本に滞在していた頃は、お寺にお参りに行くのは、年末とお盆の1年に2回でした。多くの方も私がお参りに行く回数とあまり変わらないのではないでしょうか。特に、日本の若い方には、自分が宗教に入っているという認識もあまり無いかもしれませんね。
ピアット・サンバリ祭りでは、日本で薄れていっている「信仰」するという尊い気持ちに触れることができ、また、キリスト教文化を学ぶ機会としても最適です。
6月のフィリピンでは、マッドパック祭りやレチョンパレードの様なフィリピン特有のユニークな祭りが催されます。フィリピンのお祭りは衣装や飾りが色鮮やかなものが多い様に感じます。色使い1つ取っても、その国の特徴が現れ、自国との文化の違いを学ぶことができて面白いですね。ここフィリピンでは、現在、紫外線が非常に強いため、日焼け対策はお忘れない様にお願いします。
いかがでしたでしょうか。これからも、フィリピン、マカティに滞在しいるからこそ分かる現地の情報をお伝えして参りますので、次回もお楽しみ下さい。
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