大統領選挙速報 アキノ政権の後任はフィリピンのトランプ氏！

５月９日（月）はフィリピン大統領選挙でした。
国民の平均年齢が23歳と非常に若く更なる成長が見込まれていおりますので、今回の大統領選挙はフィリピンの将来を決める非常に大切な選挙でした。

現在のフィリピンの大統領はベニグノアキノ大統領。

アキノ政権と言えば、フィリピン経済を好転させたことで有名です。
任期６年の経済成長率が平均6.2パーセントと高い水準を維持しており、多くの日本企業も注目を示しいます。
また、政治的にも、南シナ海の領有権問題では中国に一歩もひかない姿勢をとり、その外交政策は国民からも諸外国からも高く評価されてきました。
フィリピンの大統領の任期は6年なので2010年6月に発足したアキノ政権の任期は2016年6月までです。
そして、今回の選挙はその後任を決めるための選挙でした。

今回の有力候補はビナイ副大統領、ロハス前内務自治長官に加え、ポー上院議員とドゥテルテダバオ市長の４名でした。
結果として、投票率94%の段階で39%を獲得し２位以下と大差をつけてドゥテルテ氏が勝利しました。

ドゥテルテ氏はフィリピンのトランプと言われるほど過激な発言で注目を集めています。
元々は検察官でしたが、現在はフィリピン南部の都市ダバオ市の市長であり、今回の大統領選挙ではなくダバオの市長選に再度出馬するという噂もあったようなのですごい快挙ですね。ダバオ市といえばかつてはフィリピンでも最も治安の悪い街として有名だったようなのですが、ドゥテルテ氏が市長になり、東南アジア1治安の良い街になり、この実績が今回の結果に大きくつながっているようです。しかし、この実績の背景には犯罪者を起こした人は問答無用に殺害し、徹底的に悪の目を潰すという大胆な政策もあり、これには国民の懸念の色を示しています。

ドゥテルテ氏は公約として教育・医療・農業この３つに大きな予算を割くとしています。「大統領に正式に就任した後は、フィリピン国民の利益に奉仕すること以外何も望まない」と断言しているようです。現在でもフィリピンの医療の水準は高いのですが、今後更なる発展が見込めると思いますので、フィリピンでの生活がより一層安心したものになりそうですね。

最後にフィリピンの投票率は70%と日本が50%である現状に比較すると非常に高いのですが、それを維持している所以とも思える取り組みをご紹介します！フィリピンでは選挙先日にバーやレストランでアルコールの提供が禁止されています。これによって選挙当日の投票棄権を防いでいるのでしょうか。

また、フィリピンでは再投票を防ぐために、選挙時に人差し指に紫色のインクをつけるのですが、それを選挙当日の5月9日の17時から19時の間にSTARBUCKSで見せるとコーヒーが一杯タダでもらえるというONE BUY ONE FREEキャンペーンを行っていました！同じようなことが日本でも行われれば若い人の選挙率は上がりそうですよね。若者の意見を国政に反映させるためにも、選挙に行くことは大事ですので是非このキャンペーン、日本でもやってください！STARBUCKSさんお願いします。

これからのドゥテルテ政権、どんな政策を取っていくのか目が離せませんね。私もフィリピンに住む者として動向に注目をしていきたいと思います。

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