フィリピン人の４大要素『４F』とは！知ればさらに仲良しに・・

皆さんこんにちは！リモンズでインターンをしている松本です。

今回、フィリピン文化を形成する4大要素を紹介してまいります。
大小様々な島々から構成され、スペインやアメリカ統治時代の影響やフィリピン古来の文化など様々な要素が混ざり合って構成されるフィリピンの文化ですが、その中でも一般的に核になると言われている要素が下記の４つのF、通称「4F」となります。

1.「Family」 家族
2.「Face」 面子
3.「Faith」 信仰
4.「Fiesta」 祝祭

では、それぞれについて私の経験も踏まえ具体的に説明してまいります。

＜1.「Family」 家族＞

一般的にフィリピン人は「家族」をとても大切にします、フィリピンでは大家族が多く1家族につき子供が平均的に3人、ちなみに日本は約1.5人となり、この数字を見るだけでも日本と比べると大家族が多いことが想像できます。

また、親戚なども含めると家族間のネットワークはどんどん広がっていきます。
私がフィリピン人の知人の家を訪れた際も人が多すぎて、紹介して貰った人の名前と顔を一致させるのが非常に大変でした。（物覚えが悪いというのもありますけど。。）

また、その際目上の方と会った場合は、「マノ・ポ」と呼ばれる年配者の前で跪き(立った状態でする人もいる)、年配者の右手を両手で持ち、そのまま自分の額と合わせるという敬意の表現方法があります。このような、文化があることからもフィリピンでは年配者を敬う文化が強くあると感じます。

そして、家族を大切に思う気持ちはフィリピンの経済にも大きく影響を与えていると考えています。OFW(Oversea Filipino Workers、海外出稼ぎ労働者)はフィリピンの人口の10%を占めるといわれており、家族を支えるためのフィリピンへ向けた送金総額はフィリピンのGDPの約10%を占めていると言われています。このことから、フィリピンという国は家族との強い絆が基盤になっていると感じずにはいられません。

＜2.「Face」 面子＞

他のアジア諸国でも共通する点ではありますが、フィリピン人にとって面子を保つことは非常に重要な事です。

例えば、日本で誕生日会がある場合は周りの人達が準備をしてお祝いしてくれる事が多いですが、フィリピンでは逆に誕生日の人が自分の誕生日会の準備をしてお祝いする事が多いです。そして、そこで発生した費用も誕生日の人が全て支払うのです。中には、大きな誕生日会を開くことが一種のステータスのようにも捉えられていることもあり、費用の面でかなり無理をして借金を作ってしまう人もいるそうです。

また、自分の面子だけではなく相手の面子も保とうとします。例えば、もしも知り合いのパーティーに誘われた時、相手の面子を保つために行けそうになくても、行けると返事をしてしまう人もいるのです。

もし、フィリピン人と仕事を一緒にしていて何かフィリピン人スタッフがミスをした場合、みんなの前で叱ることは避けましょう、これはフィリピン人にとっては『恥』となり避けるべき行為の1つです。そのような、場合は個別に呼んで注意するのがいいでしょう。私もフィリピンで仕事するにあたって気を付けている事の一つです。

＜3.「Faith」 信仰＞

フィリピンでは国民の80%以上がカトリック教徒で東南アジア唯一のキリスト教国であると言われており、スペインによる植民地時代から現在まで,カトリック信仰が生活の基盤となっています。

フィリピンの土着の文化を取り入れつつも、カトリックの祭日、儀式、祝祭は忠実に守られており、私が大型ショッピングセンターに行った時も、中に教会があり、お祈りする人達で溢れかえっていました。

そこに、たまたまフィリピン人の友達に誘われて日曜日のミサに行った時は大きなスクリーンを使っていたり、ステージ上ではバンド演奏があり、想像していたよりも華やかな感じで、出席者の中には感情的になり泣いている人もいた程でした。

その時に、自分が感じたことは、多くの人々が『神様』という存在を崇拝する事で、安心したり、辛い事を乗り越えるための励みとなっている事から、フィリピンの人達の中に前向きで陽気な人が多いのは絶対的に信頼しているものがあるからこそなのかも知れないという事です。

＜4.「Fiesta」 祝祭＞

「Fiesta」とは、カトリックのお祭りのことです。
フィリピンの人達は、カトリックのお祭りごとを非常に大切にしており、特に「クリスマス」は重要で10月頃から街中でもクリスマスの装飾が見られるようになり、当日は家族で集まってお祝いをします。クリスマスが終わった後の1月もまだ街中ではクリスマスの装飾が見られます。

そして、フィリピンで祭りといえば、欠かせないのがご馳走です。中でも、フィリピンのお祝いごとでのご馳走で一番象徴的なのは、豚の丸焼きである『レチョン』です。以前、私の知人の家にお祭りがある時期に遊びに行った際、大きなレチョンをみんなで囲んで食べ、お酒を飲み、踊っていました。その時のレチョンのパリパリに焼けた皮は物凄く美味でした！

＜総括＞

いかがでしたでしょうか、フィリピン人の４大要素である『４F』を理解することで、よりフィリピン人が大事にしているものを理解でき、良好な関係を築くことができるかもしれません。

そして、異国の地の人の価値観や文化を理解する事で、自分のもつ価値観や考えにいい意味で大きな影響を及ぼしてくれるかもしれません。

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